障子の張り替え
父の寝室の障子がだいぶ傷んでガラス戸の冷えた風が入るとのことなので、張り替えることにしました。
父の定年間際に一戸建てを買い落ち着くまでは転勤族で、1〜3年おきに引っ越しを繰り返していましたが、母はマメに社宅の障子を張り替えていました。
障子の桟と組子に水で溶いた糊を刷毛で塗るのを手伝ったこともありますが、ほぼ母一人でこなしていました。
この家に住んで既に40年近くが経ち、何度か障子は張り替えたようですが、全体的に日焼けが進み、糊もところどころ剥がれ、目の悪い父がうっかり指を突っ込んで穴を開けたりして、だいぶみすぼらしくなっていました。
切り貼りに使った糊と障子紙が保管してあったので、障子紙を買い足して作業開始。
水を含ませたタオルで糊を溶かして古い障子紙を剥がし、障子の桟と組子をよく洗って乾かし、糊をつけて新しい障子紙を貼ります。
戸全体を覆う大きな障子紙もありますが、あえて昔を思い出して、巻紙状の障子紙を一段ずつ六段張る方を選びました。
三段くらい張ったところでコツを掴み、あとはスイスイ行きました。
ついでに自分の寝室の障子も張り替えました。
出来上がって元通り取り付けてみると、リフレッシュした障子はやはり気分がいいもんです。
昔は、障子の張り替えは年末の風物詩だったそうですね。
毎年張り替えたくなる気持ちがちょっとだけわかりました。ちょっとだけね。

