「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」を読む

映画「ブレードランナー」(1982年)の原作「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」(フィリップ・K・ディック著、1968年)を読みました。
脱走したアンドロイド(映画では「レプリカント」)を追い詰め処理する賞金稼ぎの話であること、設定や幾つかのシーンが流用されている以外は全く別の作品です。
Amazonでは映画から入った読者の「わかりにくい」「つまらない」等の辛口レビューが多く見られますが、映画のストーリーに不満を抱いていた自分には「こういうことだったのか!」と目からウロコの面白さでした。
アクションシーンの描写は抑えめで、人間を人間たらしめているもの、アンドロイドをアンドロイドたらしめているものが、人間とアンドロイド、あるいは双方入り混じっての対話の中で描写されます。
「共感能力」や「親切さ」の有無が人間とアンドロイドとの差だということですが…現代は人間がアンドロイド化しつつあるのかなあ。

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