父、土曜日の激混み受診を体験する
父は少々具合が悪い時、平日は我慢してやり過ごし、土日になってわあわあ騒ぐという悪い癖があります。
連日の猛暑で冷房に頼りすぎて風邪でもひいたのか咳が出るとのことで、例によって土曜の朝に騒ぎ始めました。
土曜日の町医者は混雑すると相場が決まっているのに。
いつも父が受診する際にはトンチンカンな受け答えをさせないため私が付き添いますが、今日は症状もはっきりしてるし一人で大丈夫だろうと、携帯電話を持たせて診療所に置き去りにし、私は買い出しに出かけました。
家に寄って荷物を降ろし、診療所にとって返すと駐車場は満車。
あたりを何周か回って、空いた隙を見計らってクルマを入れ、窓を全開にしてエンジンを切り、父からの電話を待ちました。
汗だくになりながら待つこと30分、これから会計だという父からの電話にホッとしていると、混雑のせいか会計に30分ほどを要し、やっと出てきた父はなぜかスリッパを履いています。
父は下駄箱の靴の置き場所を忘れてパニクっていたのでした。
いつもは探してあげる私でしたが、暑さのせいでイラッとして自分で探すように言ってクルマに戻りました。
心配しながら待っていると、父はあっけなく5分ほどで靴を履いて現れました。
やっとのことで診療所の駐車場を出た時、既に正午を回っていました。
薬局で処方薬を受け取り帰宅したら午後1時。
これに懲りて平日に受診するクセをつけてくれるとありがたいのですが。