豚バラ肉のこだわり

父はほぼ毎日自分専用の肉野菜炒めを作ります。

野菜はキャベツのみ。 豚バラ肉と炒めて醤油で味付け。

醤油を炒める匂いが家中に充満するので、父の調理中はそこらじゅうの窓を開け放ちます。

材料の豚バラ肉は毎日私が買ってきます。

ろくにラベルは見ずに、アメリカ国旗の如く赤と白の横ストライプ模様の白いパックが豚バラと判断して買い物カゴに放り込んでいます。

消費期限間近で割引シールがあれば、そちらを選んでいました。

肉は3日程度は保つし、たいがい翌日には調理するからです。

ところがどうもこれが父の気に入らなかったらしく、今朝お小言を頂戴しました。

いわく、割引よりも多少高くても新鮮な方を買うこと、陳列棚の右側の方が新しい(ホントでした)、そして必ず国産を買うように、と。

「国産?」と不思議に思い昨日買ったラベルを見たら、「アメリカ産」とありました。

30年前の私ならこの重箱の隅をつつくような指摘にはむかっ腹を立てていたことでしょう。

しかしステイホーム生活に慣れ過ぎてあらゆる欲求に淡白になってしまった自分にとっては、この父のこだわりがとても生命力のあるものに感じられました。

素直に謝り、本日の買い出しではリクエスト通り国産の豚バラ肉を購入。

昨日購入して1パック残っていたアメリカ産の豚バラ肉は、自分用の肉野菜炒めを作り全部平らげました。

正直、味の違いはわかりませんでした(笑)。

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